妹から、近所のペットショップに昔飼っていたクロちゃんに似た犬を見たとの連絡がありました。 当方は、クロちゃんを思いだしさっそく三鷹のペットショップに見にいきました。 お目当ての犬は、そのペットショップにはいなくにはて、長野の展示会に出ているとの事でした。 翌日、土曜日だった事もあり地図で場所をしらべ(当時は、カーナビまだありませんでした。)ドライブがてら、長野の展示会の公民館まで見に行きました。
クロちゃんに、似ているはずの犬は、6か月くらいで少し狐のようで、また長毛の犬でした。 あまり、似ているとは思いませんでしたが、両親が秋田犬でしたのでクロちゃんのやさしかった事を思いだし思わず我が家に引き取ってしまいました。
引き取ったあとで、血統書を確認したところ日本ケンネルクラブの発行した血統書でした。
長毛の秋田犬でしたが、昔しクロちゃんを飼っていた時に何回か子供を産ませた事を
思い出しました。 一回目の出産の時は、10匹、二回目の出産の時は12匹の子供を産みました。
何匹も子犬を産むのでびっくりしましたが、多頭数の内2~3頭は長毛の子犬だったので、当方としては、長毛の秋田犬の事は全然気になりませんでした。 10匹近くの子犬母乳を飲む姿、また少し大きくなってから庭に並んで牛乳を飲む姿など非常にかわいかった事を思い出します。
子供を産んだ時に、クロちゃんはその頃、近所の調教師さんにしつけをならっていました。 クロは普段は、調教師さんに絶対服従でした。 ところが、子供を産んだ時に当方の父親や当方にはやさしく子供を見せていましたが、調教師さんにはスゴイうなり声をだして自分の子供には絶対さわらせませんでした。 これも、秋田犬の身内と外部の人間を区別する性質かも知れません。
長野から引き取った犬は、外見から銀と名ずけかわいがったところ、1歳くらいからは
顔も秋田犬の顔つきになり長毛以外では、性質も巻尾もすっかり秋田犬で家族べったり
の愛犬になりました。
秋田犬の性質を、一生懸命に残そうとする方達には、種の保存の立場から、有名なわかお君達の長毛種は繁殖の基準から外さない訳に行かない事も良くわかります。秋田犬保存会のHPをのぞくと、「先天的に著しく長毛の犬は、審査基準失格」になっています。 いずれにしても、生まれてしまった後は、子犬に罪はありませんので、商売がからんでいても、捨てるなどは止めてもらいたいと思います。